2019.06.29
6月最後の日曜日。
朝は風が弱いコンディションでSUPサーフが楽しめていた白里ビーチでしたがすぐに予報通り風が吹き上がり午前中には強めのサイドオフの風が吹き荒れてしまっていました。
カイトサーフをやるにはサイドオフ、雨も強くなってきてしまったのでこんな週末もあるなと意気消沈してしまうはずですが”あ、そうだ僕にはウィングがある”とショップを早々に閉めてしまい南下…..
メンバーさんにはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません….。
ただ、いい波も年に数回あるかないかと同じく、海遊びの種類によっては雨でも突風でもその日が the dayになってしまうのが僕でありTED SURFでもあるのでその辺りを理解してお付き合いいただければ嬉しいです、自分本位というよりは自然本位で動いしてしまっている自分の宿命ですね….これは。
そんなわけでこの日もお昼からコアなメンバーさんを振り回しつつ行き着いた場所は部原。
なぜここに決めたかというとウィングをやるのにオンショア波つきコンディションの中ギアを持ってアウトに出ることは相当困難な事と判断して、この日の部原はメインこそ数人のサーファーが波乗りをしていましたがインサイドのブレイクもさほどハードでなくインサイドさえ超えてしまえばあとは楽にアウトに出れそうだったから。
ウィンドサーフィンや、カイトサーフィンのように自分がたとえボードに乗っていなくても風をセイルないし、カイトに風をはらんでアウトに出ていくという動作は極めてこのウィングでは難しく、それを考えるとこのウィングでライディングする理想的なコンディションは波がなくフォイルのマストの長さを考慮するとすぐに水深が深くなり、できればサイドショア。
脳裏によぎるのはマウイのカナハ…..そんなコンディション日本全国見渡してもありません….なのでやるなら自分がいつも海に入る環境をフルに活かすしかないという事でこの部原で本日2回目となるウィング練習。
天気が悪くてよかったのは天気がよかったら駐車場にはたくさんのギャラリーがいて一部始終見られるというプレッシャーが….笑
何事も最初こうして人前で新しいことをやるときはこんな僕でも緊張するものです。
ウィングとフォイルボードを持ってショアブレイクの間隔を読んでゲッティングアウト。
一発目はタイミングをミスしてこの道具とともにインサイドへ吹っ飛ばされてしまいました、さすが部原のショアブレイク。
気を取り直して2回目ですんなりインサイドをスルーしてすぐにボードに乗り左手にウィング、右手でパドル。
全然進みませんでした笑
あ、そうだ、カイトでいうボディドラッグはどうかなと思ってトライするとウィングに綺麗に風がはらみすんなりアウトサイドへ。
最初にウィングをトライする人はまずここからスタートした方がいいかもしれませんね。
自分にとっては膝でボードに座るという行為がダサすぎてプライドが許さないのですがこればっかりはしょうがないとまずは膝で風を入れてスタートポジション。
この状態で風がしっかり入ったことを確認してライディングポジションをとってウィングに風を入れると進行方向側にパワーが生まれ進み始めるとボードの下のフォイルに揚力が生まれるのを感じるのでパンプをすると自然に浮き上がりあとはそのままフォイリング。
ウィングでのフォイリングの感覚はカイトフォイルとも違うし、ウィンドフォイルともまた違う、ラージフォイルを使っているということもあるのでそのグライド感はどちらかというとサーフフォイルに近いものかなと思いました。
ただ、これから風の強さ、コンディションでフォイルのサイズなど小さいものを使っていけばその感覚は変わっていくとおもいます。
昔取った杵柄か、波ごえもまるで問題なし、ここはウィンドやっている人は強いかも。
アウトに行くだけ行ったら”あ、レギュラースタンスでライディングしたことない…”カイトの要領でトウサイドでライディングするも最初はまるでうまくいかず、何度もトライした末にわかったことそれはウィングはあくまでもフォイリングするためのアシストであってウィングありきでボードになるということではない、ということ。
ウィングである程度スピードをつけてフォイリングしてしまえばあとはウィングから欲しい時にパワーをもらってライディングするということ。
時折入るブローは強烈で写真を見るとわかりますがウィングの形が完全におかしくなってしますね、でもこんな状態でも腕へのストレスはほとんどなく(疲れますけど)ハーネスが必要というほどではありません。
腕は疲れるのはむしろフォイリングしている時以外でスタートポジションを取るのにただボードにたち風をはらみアップウィンドをとっている時。
僕がウィング修行をしている隣ではMori-Cがフォイルサーフでエントリー。
Taoファミリー、いつも写真&Videoありがとうございます。
この日も記念すべきフッテージを残してくれました。
トウサイドでのライディング、この時いいうねりを見つけてウィングのパワーをオフにするタイミングを見計らうも完全にウィング、フォイルともにオーバーパワー。
ウィングをシバーさせてうねりに乗る感覚….これは多分ウィングでしか味わうことができない新しい感覚です。
自分たちがこのスポーツをやるとなるとどうしても波つきのコンディションでやらなくてはいけなくなるのでこの日このコンディションでウィングサーフィンができたことはこの新しいオーシャンスポーツがチャレンジしていくのに値するものだということがわかりやってよかったと思いました。
ただ、このウィングの楽しさはフォイルとの組み合わせで120%の威力を発揮するものでそれ以外のSUPボードなどでやってやれないことは無いけどそれはウィングサーフィンの魅力の10%にもみたないものでどうせやるなら絶対にフォイルとの組み合わせでスタートすることをお勧めします。
なので今フォイルをやっている人はさらにウィングを楽しむために今のうちにフォイルサーフィンのスキルを上げていくのが一番の近道だと思います。
現在 Naish , Duotone, Slingshotでのバックオーダーを受けていてNaish、Duotoneのファーストオーダー分は完売、Slingshotも残りわずかという状態です。
Naish Wingsurfer
定価128,000円
Filmed by TAOchan
この部原でここまで上手くフォイルサーフしたのはこのMori-Cが一番最初かも。
無論普段の混雑の中でフォイルサーフをするのは危険ですが僕たちがいつもやれるかやれないかを判断しているのは混雑しているかしていないか、メインのピークには数人のサーファーがいましたがフォイルの場合ピークを外しても十分ライディングできるのでその判断ができるMori-C、Jasonさん、Taoちゃんがエントリーしていても何ら不安はありませんでした。
むしろMori-C、Jasonさん二人のこの場所でのライディングはフォイルサーフィンを新たなフェーズに押し上げてくれていることを感じて嬉しかった。
Mori-C
この後プルアウトして裏の波へコネクト。
Jasonさん
僕のウィングサーフィンでのライディング撮影を終えたのちライディング。
最後の一本は今でも目に焼きついています。
MoriC / KT surfing & MFC “HYDROS”
1R目を終えて1R目。
風が落ちてしまい流されかけて終了。
自分の思い通りにならない遊びができてまた海が楽しくなりそうです。
6月最後の日曜日、お付き合いしていただいたみなさまありがとうございました。