Large or Small ? SUPボード選びを再考する

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2022.02.14
僕がSUPサーフィンをスタートさせた時はまだSUPボードというボードが存在せずでもスポーツじたいはマウイ島で人気がでてきてクイックブレードのパドルをちょうどマウイからもどってきた東山さんに買ってきてもらいボードは現在TAKASLIDEの主宰釜口さんのおすすめで手に入れたSurftechのムニョス12ftでSUPをスタートしたのは始まりでした。
2006年のことなのでかれこれ16年も前の話になります。

12ftといってもただのロングボードなのでボード幅がなく最初はまるで立つことができずに海で初挑戦したときのことは今でも覚えている。
まずは波がないところでやらないとダメだと思い夷隅川で練習をしたことでボードのうえに立つことができそれから劇的にパドルスキルがつきそのあと九十九里のアウトサイドデビューをはたしその長いボードのアウトラインをいかして今までのれなかった信じられないくらいアウトサイドのブレイクでの波乗りを楽しめるようになったことは衝撃的なことでした。
それからどんどんこのスポーツにはまると同時に業界もヒートアップしSUP用のボードがありとあらゆるブランドから登場し始めます。

早くからカスタムSUPボードで業界から注目されていたMELがムニョスの次のボードでしたがそれでも10ft。
それからNaishのハラルドイギーさんデザインの9`6、そして9ftとダウンサイズ。

Naish Hokua 9ft。
サイズのわりにはノーズがシャープでレイルもうすく美しいシェイプのボードでした。
この翌年からNaish Hokua9ftが新しいバージョンになり、その翌年に8`5ftが登場。
このボードは僕にとっては革命的なボードでこれ一本でサイズのある波からコンテストまで一本でカバーできていていまでにこのボードの乗り味は覚えています。
確か8`5で115L、今でもたまに乗りたいと思う。
そしてここからNaishがLEというモデルを世に出しSUPボードのダウンサイジング化に滑車がかかります。
Naish Hokua 8`3LE

このボードですら最初はかなり手こずりましたがそれでも100L。
ただこのボードサイズがあったからこそ浮力を落としていってもそれなりにサイズのある波でも楽しめたし、スモールサイズウェイブでも十分対応できていたし普通に楽しむのならこのディメンションが最適なのかと今でも思います。

8`3になれるといよいよ8`0へ。
8の壁はかなり高く80リッターに慣れるまで相当苦労しました。
体重も落としたし筋力もつけて、いまから考えると相当ストイックな感じで笑。

Naish Hokua8`0 LE
この翌年からどんどんLEにもバージョンが増え最初に受け取ったのは7`6LE

ほぼほぼショートボードようなシェイプが衝撃的でこのボードに慣れるにはウェットスーツを着ていたら不可能と思いバリへトレーニングへ笑

そしてNaish LEの最終系ともいえる7`3。
確かリッター数は73L。
この翌年からNaishはカタログスペックでないボードを出し始めリッター数もわからずただただ過激なボードが登場し僕の体重のキープも厳しくなりのれるなくなったストレスからだんだんSUPへのモチベーションも下がり始めてしまいました。

このボードにのらないとSUPサーフィンじゃないと自分自身で足枷をはめてしまっていたんですよね。

そんなときに出会ってしまったのが

SUNOVA SPEED86にのるマルコムくん
最初はロングボードのようなアウトラインなので波のたるい時クルージング感覚で波に乗ってみるとポケットでの加速感に驚きこれはもしかしたら….と思いサイズのある波はほれた波で乗ってみるとその機能性の高さに驚きそれからこのボードの虜になってしまいました。
この時からただただ長いから波の中での動きが遅いとか、短いからパフォーマンスがいいとか実はSUPボードの長さって波の中での楽しさに比例しないのでは…なんて考えるようになったきっかけをつくることになったんですね。

それからというもの長さでボードのパフォーマンス性能を判断することがなくなりレイルの感じやロッカーなど僕が今まで経験してきたSUPでの波乗りを加味したボード選びをするようになってきました。


Infinity New Deal9`6でほれたセクションをグライドするToshichan。

SUNOVAだけでなくカリフォルニアの老舗ブランド InfinityのNew Dealもサイズバリエーションも豊富で8ft、8`6ftなどは本当に素晴らしいボードでハードにリッピングもできれば緩くポケットでクルージングもできる。

最近もボードの質問でボードを短くすればボードはよく動くようになるんですよね??という質問をされることがありましたが以前の僕でしたらボードは小さくすればするほどいい動きができますよと答えていましたが自分自身のSUPサーフィンを楽しむスタイルの変化からボードサイズではなく波質やどんな場所でSUPサーフィンをするかでその人にあったボード選びをするようにしています。

今〇〇ftの何リッターのボードを乗っているんですが〇〇ftにすればもっと波のなかで動けるようになりますよね??

と質問されると

サイズを下げてしまうと今までテイクオフできていたポジションからテイクオフができなくなりそうすると今まで楽しく波ののれていたセクションで波のフェイスを走れなくなってしまい結局自分では動いているつもりがサーフィンじゃなくなってしまう恐れもありますよとお答えすることのほうが多くなりほとんどの方が

それだったらもう少し今のサイズのボードで練習してみます

とボードを買ってくれそうだった方を自ら逃してしまっていることも多々あります。

でも僕はそれでいいと思います。

SUPサーフィンの醍醐味である遠くアウトから波をつかみドロップしフェイスを走るその楽しみがわかるまでボードなんて変えなくてもいいのでは??それでもどうしても変えたいのだったら先祖返りではありませんが逆に大きなボードに乗ってみてはいいのではなんて思ったりしてしまうくらいです。

本当に今まで、そして今もたぶんここまで多くの方にSUPボードを対面で販売してきたショップはないと豪語できるくらい多くのボードを販売してきました。

ここまでレベルの高いショップもそうそうなく、体重イーブンのリッター数のボードで立ち続けピークをキープしいい波をドロップしばしばしとリッピングする方も数多くいますしロングボードタイプのボードで沖合からいいうねりをつかまえいいセクションでグライドを楽しみ大きなマニューバーを描くのを楽しむSUPサーファーもいたりと本当にさまざまなスタイルでSUPサーフを楽しむ方達を日々みる機会があるとやはりこのSUPサーフィン共通の楽しさはボードに上に立ちつづけ、いいポジションをキープし自分だけのピークからドロップし波をメイクすることだと僕は思います。

ボードサイズにあったレベルを持っている方達はそこからどんどんパフォーマンス性能にすぐれたボードを探すこともまたサーフィンの楽しみだと思います。

でもレベルに見合ってないボードサイズ、浮力で練習し続けてしまうとボードサイズがあれば乗れた波が乗れないという大切な瞬間を無駄にしてしまっている人が多いのも事実でそれが最近とても残念でしかたないと思うようになってきました。

スモールボード=ハイパフォーマンスという方程式を作り上げてきてしまってきた僕のような業界人の責任もかなり大きいとは思いますが、せっかくの素晴らしいこのスポーツをもう一度正しい楽しみ方を多くの人に伝えていきたいと思います。


SUNOVA FLASH8`9 @120L

SUNOVA FLASH8`9 @120L このサイズでこんなスタイルも楽しみつつ

SOS Shapes 7`6×23 @73L 
こんなサイズのボードでこの波をチャージするのもいい。

決まり事つくらず、でもどんな波のりをしたいのか、どんなコンディションで楽しみたいのか、SUPサーフィン楽しみ方は無限大。

今まで得てきた経験をもとに一人でも多くのが方が納得するボードを手に入れてくれたら幸いです。

keep paddling !!!

Jun

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