フォイルサーフィンを始めた5年ほど前はフロントウィングも一種類でそのうちサイズの大きなフォイルが登場し、使い始めると強い揚力により長く楽に浮き続けるものに感動したものです。
それから多くの方達がフォイルサーフィンをはじめ、今ではウィングフォイルの爆発的な人気によりフォイルスポーツが今までにないスピードで広がりをみせています。
ただまだほとんどのライダーがメインウィングのサイズにはシビアになりますがテイルスタビライザーの重要性に気付いている人は少ないのが現状です。
そんなわけで今回はテイルスタビライザーを変えることでどのようにライディングに影響するのかをアームストロングフォイルのテイルスタビラザーのラインナップで検証していけたらと思います。
CF300
アームストロングフォイルといえばのテイルスタビラザー。
安定感にすぐれ、低速からもでしっかりテイルを踏めるので最初にフォイルスポーツを始める人にはこれ以上のものがないテイルウィング。
慣れてくるとそのサイズからスピードをだすとテイルを引っ張る感じがあり、フロントウィングのリフトを弱めてしまう傾向があるのでハイスピードフォイルには不向き。
ただ、ウィングフォイルなど最初なかなか飛ばすことができないライダーにとってはこれ以上優しいスタビラザーはありません。
HS232
このフォイルが登場し既存のフリーライド系のフォイルと使った時の衝撃は今でもわすれられません。
薄く、面積をすくなくしたデザインによりスピードがでやすくテイルの抵抗がなくなった分フロントウィングがさらに前に前に進もうとするのでパンプののびがよくなりグライドの距離がこの小さなスタビラザーで今まで以上に伸びた時は驚きました。
ウィングフォイル、カイトフォイルなどよりスピード性能が必要なシーンでもこのフォイルは楽にライディングできカービング性能も次のレベルのマニューバーを体験させてくれます。
Flying V200
このテイルウィングは革命でこの奇抜なデザインはマニアックなフォイルサーファーの心を鷲掴みにしましたが、それは外見だけでなくその性能が驚くべきもので薄く軽く触るとプラスチック製の下じきのようにまがるチップ部分がパンプをするとほどよいフレックスを与えてくれパンプでの気持ちいい伸びを与えてくれます。
チップ部分のフレックスがここまでライディングに影響を与えるのかというくらいライディングを変えてくれ、なおかつ小さいバンクでのカービングはそこにレイルがあるかのように気持ちいいGを味あわせてくれます。
サイズと特殊なアウトラインで低速からの浮き上がりに慣れが必要ですが一度なれてしまうとマストな一枚になります。
アームストロングの最新テイルスタビライザー
HA195
ハイアスペクトフォイル様に開発されたスタビライザーで細く、薄く、ウィングスパンも通常のスタビライザーより広くなっているので低速からの浮き上がりも慣れが必要ですがフライングVほどピーキーではありません。
ハイアスペクトのフロントウィングを使い始めた時から感じていたフロントフォイルはさらに前に前に走ろうとするけどテイルがそのスピードについてこなくて前が下がっていく感じがありましたがこのテイルをつかいはじめてから全てがまるくおさまった感じでHAフロントウィングの真のスピードの扉をこのスタビライザーのおかげで開けたように思えます。
とにかく抵抗がなく、フロントウィングがもっと前に前に走ろうとするのを肌で感じまるでストレスなく浮き続けることができてしまいます。
プローンでもそのスピード性能は体感することができ一回でのパンプののびがすごくよくなるので次の波へのコネクトが楽になります。
ウィングフォイルではブローがはいり加速してもフロントウィングの押さえ込みの心配をせずうねりやカービングに集中できるのが嬉しくスピードやマニューバーはもちろん気持ちいいのですが今まで以上にストレスなく楽しめることができるようになったのが最高です。
と、こんな感じでそれぞれの違いを書いてみましたが本当にこんな薄くて小さな羽がライディングに及ぼす影響なんて….と思う方も多いとは思いますがライディングに行き詰まってしまった人、もっと刺激が欲しくなってしまった人はぜひちょっとしたチューンアップ気分でテイルスタビラザーを変えてみてはいかがでしょうか???
Jun